【初心者向け】ダウ理論とは?FXで使えるチャート分析の基礎をわかりやすくまとめました

FXチャート分析の基礎を知りたい方のために、チャート分析の基礎であり大原則であるダウ理論について、わかりやすくまとめました。これを読めばトレンド判断ができるようになります。

FXなどあらゆる相場のチャート分析を行う上でもっとも基本的な考え方となるダウ理論を理解しましょう。上昇トレンドなのか?それとも下降トレンドなのか?こういった判断くらいはFXをやる上でせめて必要ですね。

今回は初心者のために、チャート分析の基礎である「ダウ理論」を構築する「6つの基本原則」についてわかりやすくまとめました。

ダウ理論の基本情報

ダウ理論とは、全てのテクニカル分析の基礎ともいえる手法で、これをなくしてチャート分析は語れません。

もともどダウ理論とは、19世紀の終わりにチャールズ・ダウが提唱した株式相場の理論です。

チャールズ・ダウ

当時新聞記者だったチャールズ・ダウは主にニューヨーク証券取引所での相場に関する記事を執筆し、その取材の経験から「株価は全ての事象を織り込む」というダウ理論を提唱し、テクニカル分析の先駆者の一人となる。

1882年にはダウ・ジョーンズを設立。当初は手書きの経済ニュースレターをウォール街の経済関係者に配布し始めたがやがて発展し1889年7月に『ウォールストリート・ジャーナル』となる。

1896年にはニューヨーク証券取引所の株価動向を示す指標として同紙にダウ平均株価を掲載し、これは今日に至るまで証券関係者に幅広く活用されている。

ダウ理論は「6つの基本原則」から構成されており、それらを理解することで株式相場を分析するための基本的な考え方を身につけることが出来ます。

本来株式相場の理論ですが、同じくチャートを分析するという意味でFXのテクニカル分析としても幅広く利用されています。

ダウ理論の6つの基本原則

① 価格は全ての事象を織り込む

② トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される

③ 主要なトレンドには3つの段階が存在する

④ 価格は相互に確認される必要がある

⑤ レンドは出来高でも確認される必要がある

⑥ トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

価格は全ての事象を織り込む

この理論では、上昇と下降を繰り返すチャートの動きは、世の中で起こっている全ての出来事が反映されていると考えます。

つまり、既に発表されている経済指標や金融政策、地震などの自然災害などは全てチャートに反映されているということです。

ファンダメンタルズの情報もすべてチャートに現れているということは、テクニカル分析を用いれば価格の動きから統計学的に将来価格の予想が可能と言えます。

トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される

基本的にチャートは上昇トレンドと下降トレンドの2種類がありますが、そのトレンドは3つのサイクルで構成されると提唱しています。

そのサイクルは次の通りです。

3つのトレンドサイクル

① 短期トレンド:3週間未満

② 中期トレンド:通常3週間~3か月

③ 長期トレンド:通常1年~数年間

チャートには必ず複数のトレンドが組み合わさり、トレンドには必ず調整局面が存在しているということです。つまり、短期トレンドは中期トレンドの調整、中期トレンドは長期トレンドの調整と考えられます。

長期トレンドには3つの段階が存在する

上昇トレンドの場合、「買い手の動向によって上昇する過程には3つの段階がある」、下降トレンドの場合、「売り手の動向によって下落する過程には3つの段階がある」と提唱しています。

3つのトレンド段階

① 第一段階:先行期

② 第二段階:追随期

③ 第三段階:利食い期

以下の段階説明は、上昇トレンドの説明です。

①の第一段階の先行期は市場価格が底値にある状態で、一部の先行型の積極的な投資家が買いを行い、価格が緩やかに上昇する時期です。

②の第二段階の追随期はなんらかの買い要素が確認されて、多数の投資家が参入し、価格が急伸する時期です。

③の第三段階の利食い期はトレンドの最終段階で、第一段階の先行期に買いで入った投資家が利確する時期です。素人や初心者の一般投資家も参入し価格は一気に上昇しますが、その後バブルが弾けたように価格が急落します。

ダウ理論では長期トレンドについての提唱ですが、この3つの段階は短期トレンドも中期トレンドにも存在します。順張りでは追随期を捉える、逆張りでは利食い期を捉えることが成功の秘訣です。

価格は相互に確認される必要がある

例えば株式市場ではNYダウが日経平均につられるように、FXでもドルが相対的に売られている時は、ドル円は下落してユーロドルは上昇するという相関関係が見られることを提唱しています。

ドルが相対的に売られている場面で、ドル円は下落しているがなぜかユーロドルも下落しているというような相関関係が崩れている場合は注意が必要です。

トレンドは出来高でも確認されなければならない

上昇トレンドであれば出来高は価格が上昇するにつれて増加し、価格が下落するようになったら、出来高は減少するという理論です。

残念ながらFXでは出来高が確認できないのですが、裏技として為替の先物取引の出来高を確認して応用することもできます。しかし、この理論を無理にFXに当てはめるのは強引だと思っています。

トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する

ダウ理論では、上昇トレンドでは安値を切り上げながら直近高値を更新していくこと、下降トレンドでは高値を切り下がりながら直近安値を更新していくことと提唱されています。

それではダウ理論に従ってこちらのトレンドを判断してみましょう。

このチャート図では、高値が直近高値を切り上げ、安値は直近安値を切り上げています。

高値と安値が共に切り上がっているので、上昇トレンドと判断できます。

ダウ理論の明確な転換シグナルとは、この切り上げと切り下げが崩れるポイントになります。

①のタイミングでは、このまま価格を切り上げて上昇していくと思われたのですが、結局直近高値を切り上げることなく、しばらくもみ合いが続きました。そして②のタイミングで安値を下回ったため、ここで上昇トレンドは一旦終わったと判断できます。

まとめ

以上、ダウ理論の6つの基本原則を説明しましたが、トレンドの基本的な見方は理解できたでしょうか?

ダウ理論はFXでもチャート分析する上でもっとも基本的な考え方なので、覚えていて損はありません。

また、ほとんどすべての人が知っているチャート分析手法なので、スケールメリットを利用した裁量トレードができます。まずはチャート分析の基本原則を知って、チャートの癖を見抜けば、トレードの世界で勝てる可能性が高くなります。

まずはこのダウ理論で、裁量トレードを実践してみてはどうでしょうか?

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